日記
黒い猫
しょっちゅう遊びに来てくれていた黒猫ちゃんを見かけなくなって、2ヶ月近くになります。
お店に来ない日が続いたとしてもこのあたりを歩いている姿はよく見かけていたのに、それすらもない。
それどころか、あの黒猫ちゃんがいつもいた場所やいつも歩いていたコースで白い猫を見かけるようになりました。
もしかしたら、もうパトロールは引退したのか。
たぶんウチの先代の猫がまだ元気だった頃から見かけていた黒猫ちゃんのはずだから、だとしたらもうずいぶんとおじいちゃん猫のはず。
もう外を歩き回る元気がなくなっちゃったのかもしれないなぁ、と思ったり。
9月の初め頃、店じまいをしようと外に出たら駆け寄ってきてすごく甘えてきたことがあって。
夜に会うのはものすごく珍しいことで「暗くて危ないからはやくおうちに帰りなね」と声をかけて、少しだけ撫でて別れたのだけれど。
思えばあれが最後だったような。
暗い時間に黒猫が歩き回るなんてほんとうに危なくて心配で、とにかくはやくおうちに帰ってほしいという思いからその時はたくさん撫でてあげられなかったのだけれど。
もしあれが最後のご挨拶だったのだとしたら、もっとたくさん撫でてあげればよかったなぁと。
そんなことを考えるたびにちょっと泣きそうな気持ちになってしまいます。
できればまた会えたら嬉しいけれど。
もしそれが叶わないとしても、どこかでのんびりと幸せに暮らしていてほしいなぁと願うばかりです。
施術の合間にアロマのおためし
当店では秋冬のほうがアロマオイルをお買い上げいただくお客様が増えます。
取り扱っているブレンド精油の香りがリラックスとか眠りとかそういったイメージの香りなので寒い季節にしっくりくるのかもしれませんし、おうち時間が長くなる季節だから落ち着く香りが欲しくなるということもあるのかもしれません。
当店で取り扱っているのは2種類のブレンドオイル。
「眠り」をイメージした柑橘ベースの甘くて優しい香りと、「癒やし」をイメージしたスモーキーで落ち着いた香りの2種類です。
店内の香りも常にこのどちらかを使用しております。
どちらを使うかは私の気分次第。
気分と言っても私が眠りたいとか癒やされたいとかではもちろんなくって、その日のお天気などで「今日はなんとなくお昼寝日和って感じだなぁ」とか「今日は甘めの香りよりもすっきりした香りのほうが心地よい気がするなぁ」といった感じで選びます。
これまでも店内には香りのテスターを置いてはいたのですが、施術中にも香りをお試しできたほうが良いかもしれないと思いまして施術チェアのそばにも香りサンプルを置くことにいたしました。
いつでもご自由に手にとって香りをお試しください。
そしてもし「なんだかとても気持ちがいいなぁ」と感じていただけましたら、ぜひフタは開けたままにして施術中はめいっぱい香りをお楽しみくださいね。
「いつもどおり」の安心感
先日、いつもお世話になっている会社さんから「この製品を使うと施術の効率が劇的にアップしますよ!」という感じで新製品の案内を受け取りました。
たしかにこれはおっしゃるとおり。
私も前々からこういう製品があったらいいんだけどなと思っておりました、効率アップを望んでいたというわけではなくて便利さを求めてなのだけれど。
一人でなにもかもをまわしているお店なので、一つの作業がちょっと便利になるだけでもかなり助かるんです。
「効率アップ」とか「時短」というワードはリラクゼーション業界とは無縁だとばかり思っていたけれど、そうでもないのね。
パウゼにはまったくもって似つかわしくない言葉だけれども、この「効率アップがかなう新製品」というものは施術者にとってなかなか魅力的なのでした。
思い切って導入しちゃおうかなと考えていると、その一方で思い浮かんでくるのはお客様のこと。
お客様にご不便をかけてしまうということでは決してないしむしろ良くなる部分もあったりするのだけれど、今までとは施術の流れがちょっと変わってしまう。
この「変化」が気がかりで。
なんの根拠も無いごくごく個人的な感覚のお話なのだけれど、変化を起こすとしたら今の季節はなんとなく向かないような気がするのです。
これからどんどん日が短くなったり寒くなっていく時期には新しい変化を起こすよりも、このお店の中は「いつもどおり」を守っていくほうが良いんじゃないかなぁと。
お客様にとってというだけではなく私自身にとっても、寒い時期に「いつもどおり」という安心感を手放すのはなんだかとても不安なのです。
パウゼで新しいことを試してみる!ということを考えると楽しみな気持ちよりもよりもソワソワ落ち着かない気持ちになってしまうのは、季節的な心の動きなのでしょうか。
店主ですら寒い時期は「いつも通りの安心感」の中で仕事をしたいと思うのですから、疲れた体でここに来てくださるお客様にとってはなおさらかと。
そのようなわけで来年の春夏シーズンが見えて来る頃まで、新しい計画は心のなかであたためておくことにします。
パウゼはいつでも「いつもどおり」ですので、どうぞ安心してお越しくださいね。
テスターを置きました
秋冬シーズン恒例、今年もハンドクリームの取り扱いを始めました。
EORA(エオラ)のモイストハンドクリームです。
肌のターンオーバーを整える効果があると言われている保湿成分とシアバターやミツロウなど12種類のナチュラルエッセンスを配合した、乾燥しやすいハンドケアに特化した処方となっております。
昨年までは香りのバリエーションをいくつか揃えていたのですが「迷ってしまってなかなか決められない!」というお声をたびたびいただいておりましたので、今年は一番人気のベルガモットに絞ってみました。
柑橘系の爽やかな香りです。
今の時期はまだ手荒れが気になるというほどでもないのですが、それでもこのハンドクリームを塗ってみると肌がふっくらとしてツルツルになるので「普通の状態だと思っていたけどやっぱりけっこう乾燥していたのね」と気付かされます。
というか、あまり荒れていない今だからこそハンドクリームの美肌効果を実感できるかもしれません。
そのようなわけでお客様にもぜひお肌の変化を実感していただきたいと思いまして、手荒れシーズン前ではございますがすでに店内にはテスターをご用意しております。
施術中にゆっくりとお試しいただけるよう、施術チェアのそばに置いておきます。
普段はなかなかゆっくりとハンドクリームをぬる時間を持てないというかたも多いのではないかと思いますので、ぜひ施術中の時間を利用してハンドケアをしてみてはいかがでしょうか。
ご覧の通りとてもシンプルなパッケージとなっておりますので年令や性別を問わず手に取りやすいのではないかと思いますし、プチギフトにもおすすめです。
持ち歩きにも便利な手のひらサイズの30g、お値段は¥700(税込)
まずは店内のテスターをぜひお試しくださいね。
なんだかさみしい
バラが秋の花をつけてきたし、菊もそろそろ花の準備をしてきたような気配なので、謎の巨大ひまわりを終了させました。
完全に花が終わったというわけではないのだけれど、もうかなりお疲れのご様子。
そしてなにより、ひまわりが周囲の景色と馴染んでいない感じがするのです。
パウゼの庭はもう夏の花が似合わないようで、弱った姿でここにいてもらうのはかえって痛々しくて。
それでばっさり、です。
夏の間楽しませてくれてありがとう、と、もうしばらく細々と咲けたかもしれないけどごめんね、の気持ちを込めて、ばっさり。
巨大なひまわりから見下ろされる「圧」がなくなったのと巨大な葉っぱたちに遮られがちだった視界がひらけたことで、お店の前がずいぶんとすっきりしました。
それと同時に「あー、とうとうほんとうに季節が過ぎ去ってしまったんだなぁ」と、ものすごくさみしい気持ちになっているところです。
なんだか今年は特にさみしい感じ。
巨大ひまわりの存在感ががすごかったですからね。
ようやく秋を実感したところだというのに、私が利用しているハンドメイドマーケットのサイトから昨日届いたメールのタイトルは「9月から楽しむクリスマス」
そんなに急がせないでー!とびっくりしつつも、いやまてよ、それほど未来すぎる話でもないのか。
クリスマスシーズンに乗っかるつもりなのであればもうそろそろちゃんと向き合っていかなければならない時期ってことなのよね、と気が付きました。
秋冬シーズンの商品が云々なんてのんきなことを言っている場合ではないのか。
気持ちばかりが焦ってしまいます。




