日記

2024-09-25 11:26:00

金木犀

キンモクセイの香りという商品が、ここ数年で急に増えたように感じます。

秋冬商品といえばキンモクセイ、というような。

もちろん子供の頃から「キンモクセイの香り」というのは芳香剤のバリエーションの一つとして存在してはおりましたけれども、ここ数年の商品は昔ながらの「キンモクセイの香り」の商品イメージとはぜんぜん違うような気がします。

 

北海道で生まれ育った私にとって「キンモクセイの香り」というのは芳香剤でのイメージしか無かったためどちらかというとあまり好きではない香りだったのですが、東京に住んで初めて本物のキンモクセイの香りを知ってからは秋をしみじみと実感する気持ちとセットで記憶に刷り込まれることでちょっと特別な香りとなりました。

ある日突然、通勤途中にキンモクセイの香りに気がついたときのあのなんともいえない気持ち。

ただ単純に「秋が来たんだなぁ」という感情だけではないのですが、だったらそのほかにどんな感情が混ざっているのかときかれるとうまく表現できません。

なにかの思い出とリンクするとかそういうことでもなくて。

とにかく私にとってキンモクセイの香りはちょっと特殊な感情とセットになってしまっている香りなのです。

 

今年もキンモクセイの香りの商品が増えてまいりました。

アロマ業界でもキンモクセイの商品が続々と出ております。

「キンモクセイの香り」という商品が苦手で遠ざかって、そして大人になって本物のキンモクセイの香りを知って好きになることで「キンモクセイの香り」の商品に興味を持てなくなってしまっていたけれど、最近になって「今の時代の金木犀の香り」を知りたいなぁという好奇心が湧いてきました。

 

商品カタログを眺めつつ、いまだになかなか手を出せずにいるのですけれども。