日記
かわいいお客さま
庭のバラが順調に育っております。
もう少ししたら、次々に花が咲いていくという素晴らしい時期が始まりそうですよ。
バラの観察をしながらぼんやりとお店の前に立っていたら、いきなり左腕あたりにバサバサバサッと風圧が。
なんとそれはスズメちゃんで、私の体にぶつかりそうなほどすれすれの距離で飛んできて足元にちょこんと降り立ったのでした。
ニンゲンの足元に降りちゃうなんて、勢い余っちゃったんだろうか。
スズメも「しまったー!」なんて焦ってるんじゃなかろうかと思ったけれど、どうやらそうでもないようで足元から飛び立つ気配なし。
驚かせちゃったらかわいそうなので動かないようにしていると、足元をしばらく探検したあとスズメはまたどこかへ飛んでいきました。
いやー、これ、ウチのネコたちが見たら大興奮ですよ。
それにしてもこんなに近くにスズメがやってくるなんてめずらしい。
もちろん目の前をちょこちょこ歩くことはあるけれど、ぶつかりそうなくらい近くを飛んでくるなんてことは初めてです。
まだあまり怖いものを知らない”新米スズメ”なんでしょうか。
まぁ何にしても、スズメにとって私は「こわくないニンゲン」と認識されたのだとしたら、これは嬉しいことです。
そんなこんなで店内に戻って一人で作業をしていると、こんどはガサガサガサ!とドアの方から妙な音。
びっくりして顔を上げると、これまたびっくり。
ドアのガラス越しに、なにかがいる様子。
なんだかちょこちょこ動いています。
どうやらまたもやスズメちゃんのようで。
庭に来ることはあっても、こんなふうにドアにやってきたのは初めてのことでびっくりです。
しかもなぜかずーっと、こちら側を向いているんですよね。
まるで店内をうかがうみたいに。
「パウゼさーん、いるんでしょー?」って言われているような。
この状態、実はけっこう長い間続きまして。
写真を撮って、動画を撮って、それからそーっと近づいて写真を撮って、またもや動画を撮って。
この時点で私とスズメちゃんの距離、ドアを隔ててほんの数センチ。
手を伸ばせばかんたんに届く距離まで近づいたことに、猫じゃなくても大興奮。
パウゼはスズメが安心して遊べる場所ってことなのか。
小鳥も安心できちゃうリラクゼーションサロンって、嬉しいような可笑しいような。
今日はなんだかスズメにご縁がある日でした。