日記
トラの尾
どういうわけだか急にサンスベリアが欲しくなりました。
店内に置きたくなったのです。
もともとこの植物が好きというわけではなかったのですが、このシュッとしたスタイルがなんだか妙に恋しくなりました。
この、なるべく小さいやつを窓辺に置きたいんだよなぁ。
というわけで手に入れたのですが。
この植物に詳しいかといえばまったくそんなことはなく。
だいたいこの植物が「サンスベリア」という名前だったということすら知らず。
子供の頃に家にあったあのシュッとした背のたかい謎の葉っぱが今のパウゼに欲しいんだよなぁ、というところから始まって記憶をたどってたどりついたのですけれども。
いざ手に入れて、それから水やりの頻度とか管理のしかたなどを調べていくと、なんとこの植物は空気清浄効果があるとのこと。
パウゼのサンスベリアはとても小さなものなのでそれほど大活躍はできないかとは思うのですが、空気をきれいにしてくれる植物がここにいるというだけでなんだか気分が良いものです。
ところでこのサンスベリア、別名を「虎の尾」と言うそうで。
だったらやっぱり、この鉢にトラを飾りたいものです。
シュライヒのトラフィギュアなんてどうだろう、と調べてみたら見た目がちょっと怖い。
いやもちろん、これこそ「トラらしさ」なんですけれども。
もう少しマイルドな仔虎もあったけど、これもちょっとなぁ。
動物好きな私にはこのリアルさがたまらないのですが、そんな私から見てもやはりパウゼに猛獣は似合わないような気がします。
だったらトラじゃなくて、トラ風の猫にするかな?
猫なら怖くないし、トラ猫でいいじゃないか!
トラ猫フィギュアを取り寄せようか。
そんなことを考えていた矢先に大親友から贈り物が届きまして、その中に黄色い猫が。
これはトラ色の猫とも言えるよね、これがパウゼのトラでいいんじゃないか?
積み木のネコチャンなので、植物との相性もぴったりです。
あいかわらず絶妙なタイミングで偶然を起こしてしまうひとだなぁと、あらためて大親友を尊敬した出来事でした。
変わり者かと思っていたら
子供の頃、肉まんとかあんまんを食べるたびに「中の具はいらないから、この白いふわふわの部分だけを食べたい」と願っておりました。
だから私にとって「◯◯まん」中の「あん」の部分は先にやっつけるもの、生地の部分は最後にゆっくりと堪能するもの、なのでした。(ここでお気づきでしょうが、私、好きなものは最後に食べたいほうです)
中身は本当にいらない。
全部が生地だったらいいのに。
そんなふうに心の底から思っていたものの、肉まんやあんまんを毎回喜んで食べている兄弟たちを見ていると自分のこの感覚はおそらく普通とは違うものなんだろうなぁと子どもながらに感じて、誰にも打ち明けることがありませんでした。
これを言ったら変な子どもだと思われる、そう思っていたんです。
それなのに。
なんとびっくりです。
先日、スーパーで見つけてしまいました。
商品名はたしか「すまん」だったでしょうか。
子供の頃にあんなにも願っていたものが商品化されているなんて!
商品化されているということは、私みたいな好みの人がけっこういたってことなのでしょうか。
肉まんやあんまんの具がいらない、そんな自分は変わり者だと子供の頃から思っていたのに。
変わり者ってほどでもなかったということが判明。
いまなら告白しても大丈夫ですね。
世の中にたくさんある「◯◯まん」の中で、具の入っていない「すまん」がいちばん好きだー!と。
招運アイテム
先日、ずいぶん久しぶりにおみくじをひきました。
初詣でおみくじをひくことはしないので、もう何年ぶりかというくらいに久しぶりのおみくじです。
と言っても、おみくじをひこうと思ったわけではなくて、たまたま鈴を買ったらそれがおみくじになっていた、というわけなんですけれども。
どんど焼きにお正月飾りを持っていった際に、なんだか急にその神社でなにかを買って帰りたい気分になってしまいました。
カラフルで素敵なお守りがいろいろあったものの、私が気になったのは鈴。
それは可愛らしい紙に包まれていて、どんな鈴が入っているかは開けてのお楽しみ、というもの。
これはいい。
どの包みを選ぶかは自分だけど、どんな鈴が自分にやってくるかはわからないっていうのがとてもいい。
いくつもある包みの中から赤いものを選んで、開けてみるとそこにはピンクとゴールドのグラデーションになったとてもきれいな鈴が入っていました。
お正月飾りを焼きに行っただけのはずが思いがけずきれいな鈴を手に入れて大満足で家に帰る途中「あれ、待てよ」と気がついたことが。
そういえばあの鈴、「鈴のおみくじ」みたいなことが書かれていて私はてっきりどんな鈴が出るかわからないという点がおみくじ的な意味だと思ってたんだけどもしかして・・・
鈴を包んでいた赤い紙を開いてみるとやはり、それはおみくじでした。
そこに書かれていた「招運アイテム」が観葉植物。
ちょうどその2〜3日前、新しい観葉植物をパウゼに迎え入れたばかりでしたのでちょっとニヤリ。
これもなぜか急にその植物が欲しくなって手に入れたもの。
なんという偶然、なんというタイミング。
これはなんだか良い兆しではないかしら、と。
鏡開き
今日は鏡開きです。
たまたま昨日気がつきまして、だったら今年こそはうちも鏡開きをしてみようと思っておりました。
いちおう毎年、店内にも鏡餅を飾ります。
せめて7日くらいまでは飾りたいのですが、三が日が過ぎてしまうともう店内はお正月ムードではないほうが良い気がするので鏡餅も自宅に引きあげてしまいます。
そうなると、鏡餅の存在はすっかり忘れてしまうのです。
当然、鏡開きという行事すら意識せずに時が過ぎてしまいます。
でも今年は違います。
珍しく鏡開きの前日に気がつきましたから。
忘れないように、夜のうちからぜったいに視界に入る場所に置いて「明日のお弁当に使うぞ!」と。
手のひらにのるほどの、ミニミニサイズの鏡餅。
一人で食べるにはちょうどいい量です。
お昼ごはんのスープの具となり、本日無事にパウゼの鏡開きを行うことができました。
今年も健やかに過ごせますように。
よけいな心配
今朝、パウゼの庭に見たことのない猫が来ておりました。
からだの大きなキジトラで、いかにも「ボス猫」という感じの見た目です。
ものすごく強そうです。
どうやらキャットニップ(すでに枯れておりますが)を見つけたようで、夢中でかじっておりました。
庭に来るのもキャットニップを食べ尽くすのも全然かまわないのだけれど、しょっちゅう遊びに来る「パウゼの福猫」の黒猫さんと鉢合わせしてしまったらやっぱりまずいんだろうなぁと思う。
黒猫さんもなかなかの体格でかなりの力持ちではありますがたぶんけっこうなお年寄り猫のはず。
だからこんな強そうな猫と喧嘩になっちゃったとしたら、かなり心配です。
昨年、店のすぐそばでこの黒猫さんがキツネに睨まれていたのを助けたことがありました。
動物の世界のことに人間が介入するのはあまり良いことではないのかもしれませんが、黒猫さんはおそらくどこかのおうちのコのはずなのでとにかく「守らなくては!」と飛び出さずにはいられなかったのです。
ただ、これがキツネではなくてキジトラ猫と黒猫さんが睨み合っていたとしたら、私が割って入っていいものだろうかと悩みます。
猫には猫のルールとか事情とかそういったものがあるでしょうし、人間が割り込んでしまったことでややこしくなったりしないだろうかと思ったり。
たぶん猫の喧嘩に人間は割り込んじゃいけないんだろうなぁ、縄張り争いは猫同士で解決しないといけないんですよね、きっと。
でも、あの黒猫さんが怪我をするようなことがあったらと思うとたまらない気持ちになります。
・・・と、今日一日ヒマさえあればそんなことをぐるぐると考えておりました。
どうかケンカすることなく、平和に暮らしていただければなぁと願うばかりです。