日記
そろそろ見納め
このお店はいつまで夏みたいな造花を飾っているんだろう?
この辺を通る人達からはもしかしたらそんなふうに思われているかもしれません。
店主の私から見ても、このカラフルでヒラヒラした花たちは11月下旬の風景には馴染まない気がしますもの。
でも造花じゃなくて、いまだに元気に花を咲かせている本物の金魚草なのです。
調べてみると、金魚草って寒さに結構強いらしい。
勝手なイメージで「春夏って感じ」で「寒さに弱そう」なんて思っていたけれど、そうではなかったのですね。
朝の冷え込みでもう何度も凍っているんですけれども、なぜか傷むことなく昼間は元の姿に戻ります。
凍ってしまったらだめになるものだとばかり思っていたけれど、ぜんぜんそんな様子がなくてびっくりです。
さすがにもう成長はしていなくて終わりに向けた準備といった感じなのですが、最後の花をきれいに咲かせてくれている間は見守ってあげたいなぁと。
この寒い中で頑張らせてしまうのもかわいそうな気がして、もういいよと引退させてあげたい気持ちもあるのだけれど。
でもここまで頑張っているならば、最後まで見届けてあげたい気持ちのほうが勝りました。
きれいな花を見て嬉しくなるのと同時になんとなく切ない気持ちになるのは、これがいよいよ今シーズン最後の花だからでしょうか。
パウゼの庭の花もそろそろ見納めです。
早起き
お客様と当店のタイミングがうまく合えば、お問い合わせから15分後にはご来店ということもめずらしくありません。
そのため、ご予約が入っていない時間帯も決して油断はできません。
お客様がいない時でも私は店内でなにかしらの作業をやっていたりしますので、急なご予約が入った場合はそれらをすぐにストップして施術の準備へと切り替えることになります。
だから店内で作業をするときはとにかく散らかさないこと、すぐに片付けられる程度の作業にとどめておくこと。
そうなるとどんなにヒマだったとしても営業時間内には取り掛かれない作業というものもたまにはありまして、今日はそれをやっつけてしまおうということで早起きをしたのです。
睡眠時間を削るのであれば、夜ふかしではなく早起きのほうがいい。
というわけで午前3時53分、店内で作業開始。
3時半頃には始める予定でいたのですが作業に必要な道具がみつからず(ちゃんと準備しておいたはずなのに!)探し物からスタートするという痛恨のミス。
タイムリミットはいつもの起床時間の5時まで、約一時間です。
一体何の作業をしたのかと申しますと、お店の外にかけてあるフラッグを新調するための作業。
もともとはオーダーしていたのですがそのお店がなくなってからは自分で工夫してどうにか間に合わせておりました。
ただ今回は当時のフラッグとほぼ同じ色の生地を手に入れることができたので、だったらデザインも復活させたいと思いたって自分でペイントしてみることに。
デザインを生地にうつしてそれをなぞるだけなので絵心とかそういったものは関係ないだろう、慎重にやっていけば私のような人間でもまぁそこそこ使えるものになるのではないかと考えていたのです。
至近距離で見るものではありませんからね、少々だめな部分があったとしても目立たないんじゃないかなと。
でも。
間違っておりました。
考えが甘かった。
やっぱり絵心というかセンスというか、なにかを描くということにまったく向いていない私が手を出してはいけないものだったと深く深く反省。
なぞるだけなら私でもできるんじゃないかと思っていたけれど、やっぱりなにかを描くならその方面の才能というか器用さみたいなものを持ち合わせていないとだめなのね。
とはいえ離れた距離から見るものだから、もしかしたらフラッグとして外にぶら下げてみたら結構いけるかもしれない…
そんな淡い期待も虚しく、やっぱりだめなものはだめでした。
さすがにこれは使えない。
このフラッグが店先にかかったのはほんの一瞬、そして誰にも見られることなく引退です。
だからといって今日の早起きがムダになったかといえばそうでもなく。
やっぱり私には「なにかを描く」というセンスがまるで無いということをあらためて確認できたのは収穫です。
下絵を慎重になぞっていっただけのはずなのに、出来上がってみればちゃんとおかしなことになっているのだから不思議。
これはもう、ほんとうに「向いていない」ということなんだろうな。
絵が描ける人、心の底から尊敬します。
そして、午前3時台というとんでもない時間帯にパウゼで過ごすのはなかなか快適…いや、かなり快適ということも判明。
営業時間内とはまったく違う雰囲気の店内は、なにかに集中したりするにはとてもいい感じ。
これはちょっと癖になりそうです。
ちょっとした会話から
当店では施術中に眠ってしまうお客様がほとんどなので、私がお客様とたくさんおしゃべりをするということはあまりありません。
とはいえ施術に入る前にはちょっとした確認(肌が敏感になっていたりしないか、とか、怪我などで触れてほしくない場所がないか、など)はございますので、そのわずかな会話の流れからお店側・施術者側にとってとても参考になるようなヒントをいただけることがあります。
「そういえば最近同じような悩みを話すお客様が増えてきたな、もうそんな時期なんだな」と季節を実感したり。
お客様のなにげない言葉が、施術時の工夫を思いつくきっかけになったり。
つい先日もそのような感じでお客様の言葉からちょっとひらめくことがありまして、さっそく動き出したところです。
これからの季節に合わせて、施術の内容を冬バージョンに変更しようかと準備中。
準備が整い次第ここでご報告いたしますね。
どうぞお楽しみに。
陽気なコトリが帰ってきた!
11月に入った途端に、クリスマス関連のお知らせがどんどん舞い込むようになりました。
とはいえ個人的にはまだまだクリスマスなんて気分にはまったくならないのです。
まぁ、このお店にはべつにわざわざクリスマス色を出す必要もないのですけれども。
でもせっかくだからクリスマスの陽気なムードに乗っかってプチギフト的な商品を少し揃えたりしても良いのかななんてことをぼんやり考えたりしているところです。
今から考えるのではもう遅いのかもしれませんが。
こういうことを考えるならば、まずは私の気分をクリスマス寄りに引っ張り上げていかなければな、というわけで今年もこのコが帰ってまいりました。
毎年恒例、ひたすらクリスマスソングを歌いまくる陽気な小鳥の出番です。
歌っていなくてもこのご陽気さですから、なんだかパウゼの店内ではちょっと浮いた存在。
ほんとうに「歌いまくる」といった感じなので、もちろんお客様のご来店時はスイッチオフです。
そのため、お客様にとっては「へんな小鳥の置物」にしか見えないと思うのですが、お客様がいない時間は私が店内を動き回るたびにこの小鳥がひたすらクリスマスソングを歌いまくって私の気持ちを盛り上げてくれるというわけなのです。
歌いながら首もふるふるしてくれるんですよ。
クリスマスが終わるまでの間の、期間限定の私の相棒です。
変わらないもの
先日、親知らずを抜きました。
歯を抜くなんて初めての経験で、とんでもない恐怖感。
少し前に歯の詰め物を取り替えてもらう際に麻酔の効きがいまいちで痛くてつらかった記憶がまだ鮮明に残っている状態なので、抜歯となるとほんとうにもう恐ろしくてたまらない。
というわけで、静脈麻酔を選択です。
この麻酔も初めての経験でしたが、想像していたものとはぜんぜん違っておりまして。
もっとふわふわした感じとかぼんやりした感じになるのかと思っていたけれど、最初だけ天井がぐるぐるしたくらいでそのあとはずっと意識ははっきりしていたし、車椅子に乗せてもらうのが申し訳ないくらいにフラつく感じもまったくない(と自分で思っているだけで実際には違ったのかもしれませんけれども)
とはいえ痛みも恐怖感もなく心穏やかに過ごせたので、ちゃんと麻酔は効いていたのだと思う。
あれほどの恐怖感を封じ込めてくれたなんて、麻酔に感謝。
せっかくお店を休みにしたのだから普段はなかなかできない昼寝なんてものをできたらいいなと思っていたけれど、病室で休んでいる間も少しも眠くならず。
それどころか横になっているのも落ち着かないので結局ベッドに座って本を読んで時間を潰すことに。
どうしたってこの日は仕事に戻ることはできないのだからもっとゆったりした気持ちで休みを満喫すればいいのに、それができない残念な私。
終わってしまえば「あんなにも怖がること無かったのに」と思うのだけれども。
そういえば私、昔からなかなかの怖がりだったなといろんな記憶が蘇りました。
年齢を重ねても、怖がりというのは変わらないものなのでしょうかね。