日記
4分間
半年に一度、歯医者に行くようにしています。
クリーニングだからなにか痛いことをされるわけではないとわかっているのに、やっぱり毎回どきどきしてずっとハンカチを握りしめているという情けない人になってしまいます。
何度経験しても、どうしても慣れないものです。
今日もその「半年に一度」の日で(実際にはぐずぐずと予約を先延ばしにして半年をだいぶ過ぎてしまったのだけれど)やっぱりハンカチを握りしめていたわけなのですが、最後にフッ素を塗ってもらってから待つ4分間がちょっと気分いいかも、と気がつきました。
何もしないというか何もできないからただひたすら天井を眺めているしかないのだけれど、この「ぼんやりすることしかできない時間」ってけっこう気持ちのいいものだなと、何年も歯医者に通っていて初めて思いました。
もしかして、パウゼのお客様も施術中はこんな感じなんだろうか、なんて思ってみたり。
椅子を倒しただ状態だから体勢は似てるよね、ほとんど動けないっていうのも似てるね(いや、パウゼのお客様は施術中も動いて大丈夫ですよ)なんてことをぐるぐる考えていたら、あっという間の4分間でした。
来年の夏のため
リメイクキャットタワー
先日、キャットタワーを買いました。
白くてフワフワしてて、私が猫だったらずっと居たいくらいです。
そしてぼろぼろになった古いキャットタワーは処分するために解体。
いざ作業を始めてみたら、ネコ達もわらわらと参加してきて解体したパーツの上でゴロゴロしてみたり、うっかり眠ってしまったり。
その様子を見ていたら、なんだかすべてを捨ててしまうのもかわいそうになってきて。
そこでネコズお気に入りのパーツを集めてプチキャットタワーにリメイク。
お気に入りの出窓に置いて、さらに高いところから外を眺めて楽しんでいただけるようにしてみました。
これがネコズにはたいそうご好評で。
残念なことに新しいキャットタワーよりも絶賛ご愛用中です。
だらんとしてみたり。
ときには小競り合いも。
もしかしたらパウゼにご来店のお客様をこんなふうにこっそりお出迎えしているかもしれません。
ネコ好きのお客様はよろしければ駐車場から見える小窓をチェックしてみてくださいね。
わが家のネコズがごあいさつしているかもしれませんよ。
スパイス効果
そういえば最近、手を温めながらお客様の到着を待つということをしなくなったなぁと気がつきました。
手だけはいつも冷たい。
冷たいからといって私自身は困っていることはなにもないのだけれど、施術を始める際にいきなり冷たい手で触れられたらお客様にはびっくりというか不快な思いをさせてしまうはずなので、お客様が到着するまでにできるだけ温めておくようにするのです。(ちなみに施術中はどんどん温かい手になっていきます)
それでもやっぱり急なご予約だったりすると温めが間にあわず、「冷たい手ですみません」となることも。
それが最近、手を温めなくちゃと思うことがなくなったのです。
何もしていない状態だと冷たいのはあいかわらずなのですが、わざわざ温めることをしなくても施術の準備をしているだけで手の冷たさが気にならなくなってきておりまして。
さすがにぽかぽか温かいとまではいきませんが、冷たいというほどでもない。
温かくなった、というよりは、温まるのが速くなった、といった感じでしょうか。
これってもしかして、ここ1ヶ月ほど毎日のように飲んでいるスパイスティーのおかげかも。
健康を意識して、というわけではなくてただただ香りが好みというだけで毎日なんとなく飲んでいるもの。
これに入っているスパイスたちが、私の手を温まりやすくしてくれているのではないかと思うのです。
日々のなにげない習慣が体に良い影響を与えてるって、なかなか実感しにくいものだけれど。
気がつくとちょっと嬉しいものです。
「好き」を忘れる・思い出す
今朝テレビをつけたらニュージーランドの珍しい鳥の特集みたいな番組が放送されていました。
私にまとわりついてうるさくニャーニャー鳴いてた猫もテレビの中の鳥たちに釘付け、こりゃ静かでいいねとそのまま猫と一緒に鳥の番組を見ることに。
すると番組の最後の方で、絶滅した鳥たちの話となりました。
そこに出てきたのは、子供の頃から興味津々だった「モア」
図鑑で読んだ巨大な鳥。
こんな大きな鳥がほんとうに生きていて、歩いていたのかと想像するだけで面白くてたまらなかったのです。
モア、好きだったんだよなー。
そのことをすっかり忘れていました。
モアが好きで好きで、わざわざひとりで上野の国立科学博物館に見に行ったくらいです。
モアに会いたくて出かけた大英自然史博物館展
なんと2017年ですって!時の経つのがはやいはやい
骨格標本じゃ私の「モア愛」は伝わらないか…
(もちろんこれは撮影OKの展示です、ご安心を)
もう、ネコよりも私のほうがテレビに釘付け。
なんとさらなる絶滅した鳥が登場、またもや私好みの巨大な鳥。
翼を広げると3メートルにもなる巨大なワシですって。
いやー、もうたまりません。
おもしろくてたまらない。
そうだった、私、こういうジャンルの話は大好きだったんだな。
巨大な生き物とか、絶滅してしまった生き物の話とか。
好きなことを忘れていたなんて。
でも思い出せてよかった。
なんだかすごく楽しい気分。
どうやら日々の生活の中に私の「好き」が埋もれてしまっていたようで。
たぶんまた埋もれていくんだろうけれども。
ときどきこんなふうに自分の「好き」を思い出すって、けっこう大事なことなんじゃないかなと思いました。